2010年6月3日木曜日

雨乞いの儀式「ヘー・ナーン・メーオ」(猫の行列)と男根神体

ソース
พิจิตรแล้งหนัก แห่นางแมว-ปลัดขิกขอฝนช่วย
http://www.thairath.co.th/content/region/87193 キャッシュ

ピチット県ポープラタップチャーン郡ドンスアルアン区では、田植えの雨が降らないため、村民200人以上が集まり雨乞いの儀式「ヘー・ナーン・メーオ」(猫の行列)を行なった。さらには、お祓いのために作られた木製の巨大男根神体10個が行列に参加した。

6月3日14時、ドンスアルアン区長ウィサン・チャントーン氏は、村民約200人を率いて、雨乞いの儀式「ヘー・ナーン・メーオ」を執り行った。灰色のオス猫が檻に入れられ、村の周囲を行列して回った。木製の巨大男根神体10個も行列に加わり、村人は猫の檻に水を振りかけた。

最近の気候は、すでに雨季に入っているにも関わらず、雨が降らず深刻な日照りが続いている。そこでこの地域で稲作を生業としている人々が協力し合い、今回の雨乞いの儀式「ヘー・ナーン・メーオ」を執り行うことになった。

ドンスアルアン区に住むブンタム・ディンデーンさん(53歳・女性)は次のように語った。自分は50ライ(8万平米)の田で稲作をしているが、雨が降らないため、いまはまだ稲作を始めることができない。農家はとても困っており、降雨の時期が遅くなるのを心配している。もし雨が降ったとしても、洪水の影響を受けることになるだろう。この場所は低地のため、毎年洪水が起きており、稲に損害を与えている。農家はどうすることもできず、ただ雨が降ることを祈るしかない。農家に稲作のための雨を降らすため、この村では10年以上行われなかった「ヘー・ナーン・メーオ」の儀式を行った。

ドンスアルアン区長は次のように語った。ドンスアルアン区における危機的状況は例年よりも厳しいものだ。例年、各村はカンペーンペット県ピン川から引いた水を使うが、今年は運河が補修中のため、その水が送られてこない。他の年と比較すると、今頃は雨が降っており、種耕節(5月初旬)の頃から農作業が始めている。しかし今年は雨季にも関わらず雨が降らないため、ドンスアルアン区に住む90%以上の農家において、稲作に使う水がなくなっている。そのためこの「ヘー・ナーン・メーオ」の儀式を復活させることになった。