2012年8月30日木曜日

選抜射手と狙撃手 - カティヤ少将狙撃事件

ソース
'พลแม่นปืน - พลซุ่มยิง' - デイリーニュース紙

8月29日、特別捜査局(DSI)は、赤服デモの当時にルンピニー公園での任務を命じられていた「選抜射手」を喚問し、射手が受けた任務と命令に関する情報提供を求めた。

「選抜射手」(Marksman, Sharpshooter)は、部隊に常駐する兵士で、遠距離射撃の試験を受けており、正確に射撃する能力を持っている。部隊が射撃支援を必要とするときは選抜射手が任務に当たる。使用する武器は、通常のライフルまたはM16などの突撃銃だが、倍率4倍のスコープを装着している。

しかし、カティヤ・サワディポン陸軍少将、別名セー・デーンを狙撃した事件は、選抜射手によるものではなく、狙撃手(Sniper)による狙撃とする見方もある。両者を比較すると、選抜射手は一般的であるのに対し、狙撃手は特殊部隊であり数は少なく、遠距離からたった一発の銃弾で殺害するとなるとさらにその数は限られる。狙撃手は観測手(Spotter)と二人一組で活動し、観測手は標的までの距離を測定する。

狙撃手は狙撃銃で1,400m先に命中させる能力を持つが、選抜射手はセミオートまたはフルオートのライフルで800m先を撃つように訓練されている。狙撃手の訓練は非常に難しく、高度な戦術と、森林や砂漠などのさまざまな場所で生き残れる肉体、強靭な精神力を訓練により獲得している。

2012年8月7日火曜日

メコン川流域8県の住民、サイヤブリダムの契約破棄を提訴

ソース
ชาวบ้าน8จว.ลุ่มน้ำโขงฟ้องศาลสั่งเลิกเขื่อนไซยะบุรี - デイリーニュース紙

本日8月7日10時、ジェーンワタナ通りにある中央行政裁判所を、ラタノムニー・ポングラオ女史とメコン川流域8県の住民代表37人が訪れ、サイヤブリダムの影響を受ける住民1,019人の代表として、タイ発電公社、国家エネルギー政策委員会、エネルギー省、天然資源環境省及び内閣に対する訴状を中央行政裁判所に提出した。訴状では、ラオス人民民主共和国サイヤブリ県メコン川にあるサイヤブリダムからの電力購入契約を、タイ発電公社が破棄するよう求めている。

訴状によると、現在建設中のダムはメコン川中流にある11ヶ所の階段式ダムのひとつであり、発電量は1,285MWで、タイ発電公社が全発電量の95%にあたる1,220MWを購入する計画である。しかしサイヤブリダムの建設は、タイ・ラオス・カンボジア・ベトナムの4ヶ国から成るメコン川委員会(MRC)の同意を得ておらず、環境社会影響調査も、他国への影響や階段式ダムの構造による影響を考慮していない。この計画を完成まで放置した場合、メコン川流域の8県に住む住民の生活に影響を与え、魚の品種は減少し、メコン川底に砂が堆積し、漁業と農業に影響が出る。タイ発電公社が電力購入契約を破棄すれば、ラオスには1,285MWもの電力需要はないため、ダム建設計画は自動的に中止になると住民は確信している。今回の中央行政裁判所への訴状提出の際、住民は裁判所の前で魚を捕まえるパフォーマンスを行った。

訴状を提出した住民代表のひとり、タイ統一治水財団代表のハーンナロン・ヤワルート氏は、「2-3日前にサイヤブリダムの建設現場を見学してきたら、いまも建設を続けていた。サイヤブリダムの建設を請け負っているチョー・ガーンチャーン社からは、ラオス政府から建設中止の連絡は来ていないため、建設を続行する必要があると連絡を受けた」と語った。

そのため、住民、住居、生活、社会への影響があると考え、中央行政裁判所に訴状を提出し、サイヤブリダムからの電力購入契約を破棄するよう住民は訴えた。今後は裁判所の手続きを待つことになる。以前にも住民は総理に書状を提出し、国家エネルギー政策委員会と内閣によるサイヤブリダムからの電力購入計画に関する決議を取消すよう求めている。今後2週間以内に何の進展もなければ、住民は行政裁判所に改めてこの件の緊急審問と臨時弁護を訴える予定。

参考リンク(メコン・ウオッチより)
メコン下流本流ダム>守られない「サイヤブリダムの工事延期」の約束
メコン下流本流ダム>サイヤブリダムからの電力購入に反対しタイ住民が行政裁判所に訴え