2010年6月7日月曜日

シリキットダムの残水量は54日分 ここ18年で最大の旱魃

ソース
เหลือน้ำใช้54วัน เขื่อนสิริกิติ์ แล้งสุดรอบ18ปี
http://www.thairath.co.th/content/region/88015 キャッシュ

シリキットダムが、ここ18年間で最悪となる水不足の危機に瀕している。残り水量はわずか54日分。水量は減り、観光客向けの舟と筏は浅瀬に乗り上げている。もしあと2ヶ月雨が降らなければ、来年は今よりもより深刻な水不足になるだろう。

6月7日、シリキットダム管理部副管理部長プラサルート・タムロンウィットワ氏は次のように説明した。現在のところシリキットダムの水量は下がり続けており、ダムからの放水ができない状況である。長い間雨が降らなかったため、シリキットダムに入る水量が少なくなっている。今ではシリキットダムの水量はわずか6%、5億3,900万立方米にすぎない。水道局はシリキットダムに一日あたり1,000万立方米の放水を要請しており、これを換算すると残りの水量はたった54日分である。

現在シリキットダムに流れ込む水量は、一日あたりわずか300万立方米である。現在の水量では、ダムの水はあと2ヶ月しか使うことができない。下流にある農地を支援するために、ウッタラディット県の水際の農地89箇所で、ポンプを使って水を汲み上げ、22万9,769ライ(367平方km)の土地に送水する作業を行い、水力発電に使う水を確保し、水が枯渇せず、旱魃がダムの運用に与える影響がないように努めている。従って農家では今年の稲作を2010年7月まで延期する必要があり、今年は一期作しかできないだろう。2010年の水量は例年より非常に低く、2011年も深刻な旱魃に見舞われるだろう。

プラサルート氏はさらに語った。ここ数年を見ると、シリキットダムの水位は1992年7月9日に最低位となる128mを記録した。現在のシリキットダムの水量を見ると、今年3月の水位はここ18年で最低であり、もし農家が水の利用する目処が立たず、政府の推奨計画通りに生産することができないのであれば、農業は損害を受けるだろう。

ウッタラディット県知事ヨーティン・サムトーンキーリー氏によると、シリキットダムの水量が原因で、ナーン川にある灌漑所へ送る水量が不足している。灌漑局では農家に通達を出し、米に損害を与えないよう、稲作を延期するように呼びかけている。ウッタラディット県にある灌漑所では、ナーン川の水を使っている基地が89箇所あり、送水先の土地は合計22万9,769ライ(367平方km)に及ぶ。その内訳は、ウッタラディット郡にあるナムリット計画が一箇所で、水の供給先は区域内が3万4,446ライ(55平方km)、区域外が1万213ライ(16平方km)の合計4万4,659ライ(71平方km)である。電気ポンプによる揚水所はタープラー郡内の4箇所が3,000ライ、ウッタラディット郡の32箇所が5万5,440ライ、ペートローン郡の15箇所が3万9,070ライ、ピチャイ郡の37箇所が8万7,300ライ、特に県の中心部の農家では、シリキットダムの水量不足のため、2010年度の稲作を延期せざるを得ない状況だ。もしこれから2ヶ月の間、大型の台風が通過してシリキットダムに雨を降らすことがなければ、あらゆる方面への水供給が不足することになる。