2010年6月8日火曜日

アユタヤのラマ6世ダムが、ここ18年間で最大の旱魃

ソース
เขื่อนพระราม6อยุธยาแห้งในรอบ18 ปี
http://www.thairath.co.th/content/region/87399 キャッシュ

パーサック・チョンシットダムの貯水量の減少の影響で、ラマ6世ダムがこの18年で最悪の危機に瀕している。もし雨が降らなければ、サラブリ県から流れるパーサック川流域の広大な生態系に影響を与えるだろう。

ロッブリー県にあるパーサック・チョンシットダムの貯水量の減少が心配される中、ついにアユタヤ県地区の住民にも影響が出始めた。南パーサック(ラマ6世ダム)送水管理局水分配部、プラシット・タイパン部長は次のように述べた。本年度の旱魃はここ18年で最悪であり、1992年に起きた水不足と同じような状況である。その当時は無事に危機を乗り切ることができた。南パーサック(ラマ6世ダム)送水管理局の局員たちは危機に陥りつつある状況を心配している。

プラシット氏は以下のように語った。ラマ6世ダムは2つの水路から水を得ている。ひとつめはチャオプラヤー川であり、チャイナート-パーサック運河を通ってラマ6世ダムに入る水量は、毎分30立方メートルである。もうひとつの水路はパーサック・チョンシットダムであり、その水量は毎分12立方メートルである。両者を合計しても毎分50立方メートルに満たない危機的状況だ。パーサックダムからの水が流れるパーサック川で、もしこのような状態が続くと、サラブリ区からサオハイ区に至るパーサック川流域で、水を使う住民や農家に影響を与えることは間違いない。パーサック川の生態系は破壊され、その結果川は腐敗し、最終的にはパーサック川で養殖をしている人々に被害を与えるだろう。

当面の対策として、農家に水を使う作物を減らすよう呼びかけている。しかし喜しいことに雨が降り始めており、さらにこの時期は植え付けた作物の収穫がほぼ終わっている。送水管理局長はラマ6世ダムの下流に住む農民に対し、現在ダムからの放水量は毎分6.54立方メートルで、この状態がしばらく続くものと思われると注意を呼びかけている、と水分配部長は語った。

ラマ6世ダムのかつての名称はプラチアン・ラーチャーダムだった。アユタヤ県タールア区でパーサック川を堰き止め、12.5mの放水口六個を備えるタイで最初のダムである。水を堰き止め、パーサック川の下流にあるアユタヤ県・サラブリー県・パトゥムタニー県の合計68万ライ(1,088平方km)の土地を灌漑するため、1915年に建設が開始され、1924年に完成した、タイ初のダムである。