2012年7月15日日曜日

ラムタコーン・ダムで魚が大量死、原因を緊急調査

ソース
จนท.เร่งหาสาเหตุปลาตายเกลื่อนลำตะคอง - コム・チャット・ルック紙

コラートの中心部にあるラムタコーンで数万匹の魚が浮き上がって死んでいるのが見つかった事件で、調査官が水中の酸素量を測定したところ、基準値を下回っていることが判明した。また、発生源を特定するため、ラムタコーン水域に面した複数の工場に立入検査が行われた。

2012年7月15日、コラート中心のラムタコーンで十万匹以上の魚が死んだ事件で、スラナリー大学工学部環境学科常勤のチャットペット・ヨットポーン医師は、ソイ・サムローンチャンの現場で水中の酸素量を測定した。測定されたのは、汚染された水を排出するためにシーキウ郡のラムタコーン貯水湖からの放流が行われた後である。

チャットペット医師は、「問題が発生した場所の周辺5ヶ所、コンチュムダム、ザ・モール・コラートの裏手、ソイ・サムローンチャン、タータコー寺、VIP村でサンプルを採取した。検査の結果、全ての場所で酸素量が通常値を下回っており、特にVIP村の酸素量は約1mg/リットルと非常に低い。その他の場所は平均約3mg/リットルである。通常ならば、一般的な魚が生息するためには酸素量が7mg/リットル以上必要で、これより低い場合は酸素が不足するため、生存できるのは雷魚とナマズに限られる」と語った。

「ラムタコーンの水はずっと前から水質が悪化していた。特にザ・モール・コラートができてからは常に排水が流れ込んでいる状態で、酸素値はずっと低いままだった。しかしこの3日間は、何らかの毒物が大量に流れ込んだものと思われる。そのため酸素値は急激に減少し、数種の魚-シャム鯉、白鱗魚(訳注:ปลาเกล็ดขาว、詳細不明)、ミクロネマ・ブレエケリィ(訳注:タイ名ヌアオーン、ナマズの一種、揚げて食べると美味い)-に影響を与え、大量死が発生した。原因については現在調査チームが水と死んだ魚のサンプルを採取した。研究室での調査により3日以内に毒物の種類が判明する予定で、これほど大量の魚が死んだ原因がわかると思う」とチャットペット医師は語った。

ナコーンラーチャシーマー市役所は、ナコーンラーチャシーマー県工業事務局、ナコーンラーチャシーマー第11管区環境事務局と共同で、ナコーンラーチャシーマー市内にあるラムタコーン水域に面した各工場に担当者を送り、水処理設備と排水設備の立入検査を行った。特にザ・モール・コラートデパートに隣接している製氷工場2ヶ所については、排水管から水のサンプルを採取しており、今回起きた魚の大量死との関係があるか検査を行う。こちらも来週には結果が判明する予定。

チュワン・シリナンポーン県知事は、原因を究明するためにナコーンラーチャシーマー県の全関係者を集めた会議を開催するよう命じた。