2012年4月13日金曜日

ランシット運河の復興 - タイの農業

ソース
ฟื้นฟูคลอง รังสิตประยูรศักดิ์ - เกษตรทั่วไทย


ランシット・プラユーンサック運河、通称ランシット運河は、タイで最初に作られた灌漑用運河である。建設されてからすでに120年の歳月が流れ、時と共にその能力は衰えつつあるが、現在でも実際に使われている。

ランシット・プラユーンサック運河の状態は衰え、浅くなり、水質は悪化し、雑草、特にホテイソウが大量に発生し、さらに運河には不法建築も建てられている。ランシット運河を復興し、その能力をもう一度発揮させるため、灌漑局は「ランシット・プラユーンサック運河及び支流の保護開発協力プロジェクト」を実施する。

このプロジェクトは、市民と青少年の知識と理解を深めることで水資源の価値に気付いてもらい、地域にある河川・水路・運河・環境に対する保護意識を植え付けようとする、灌漑局の活動である。

(中略)

ルートウィロート・コーワッタナ灌漑局長によれば、このプロジェクトではランシット・プラユーンサック運河とその支流の20ヶ所で掘削を行い、今年中に総延長300kmを、続く2013-2014年にはさらに400kmの実施を予定している。掘削が完了したとき、流量は増加して1秒あたり533.60㎥、すなわち1日あたり4,600万㎥になる。現在のランシット運河及び支流の流量は355.16㎥/sである。

(中略)

また、ランシット運河とチャオプラヤー河を隔てているチュラロンコーン水門については、この周辺にある揚水ポンプを増やし、揚水能力を1日あたり933万㎥に引き上げる。2012-2013年度予算では、灌漑局はチュラロンコーン水門の揚水所を2ヶ所に増やす計画を準備しており、その揚水量は1秒あたり36㎥である(訳注:=5万㎥/日で、少なすぎるのでは?)

「チュラロンコーン揚水所の改修が終われば、チャオプラヤー河東岸とその下流地域、特にパトゥムタニ県とバンコク都で洪水が起きたときに、その被害を軽減できると予測している。農業に関しては、雨季には35万ライ、乾期には24万ライの農地に耕作用の水を供給できるだろう」洪水対策について灌漑局長はこのように述べた。

灌漑局は関係各局と共同し、国王の発案に基づいた大堤防の改修を行なっている。この大堤防の一部がランシット・プラユーンサック運河のチュラロンコーン水門からクローン7であり、灌漑局が設計と建設を担当している。他の機関が作る大堤防と接続し、2011年大洪水の最高水位よりも50cm高く作られる。

これがバンコクと未来の重要経済地区を守る最後の砦となる。