ソース
แบะข่าวเจรจา - タイラット紙
テレビ局3チャンネルのニュース番組「3ミティ」が、南部3県の独立とパタニ・イスラム建国を求めるパタニ連合解放組織(PULO)のリーダーを自称する「カストゥーリー・マコーター氏」の特別インタビューを放送したことで、口角泡を飛ばす論争になっている。
簡単にまとめると、PULOは9年間に及ぶ紛争の終結に加わるために、政府との話し合いに応じる用意があると語った。
そのために、PULOのリーダーは他の独立過激派との仲介役を務め、中立委員会を設置し、タイ政府との交渉役を務めるとしている。
インタビューでカストゥーリー氏がマレー語で語った内容によると、最終目標は3県の分離独立であり、パタニ国の建国である。
だが政府がそれ以外の案を提示するのであれば、それが例えば特別保護区の設置や、その他の内容であれ、双方が合意できる内容であれば、それに応じる用意がある。
月子母(筆者)の観察では、今回のPULOリーダーのテレビ出演には、3つの重要な意味がある。
1. PULOから政府に対する、和平交渉を前提とした宣言は、今回が初めてである。
2. インラック首相がマレーシアを訪問するわずか2日前というタイミング。
3. PULOの目標は3県の独立だけに限定せず、タイ政府からのそれ以外の提案でも受け入れる用意がある。
月子母(筆者)は、さまざまな理由によってPULOの態度が軟化していることを指摘したい。
なぜなら、現在独立派は治安部隊からの極めて強い圧力を受けている。
日々続いているテロ行為は、罪のない人々を傷つけ殺しており、テロ行為を激しく行うほどに独立派自身も危機に陥ってゆく。それがもう9年も続いてきた。独立派の方針が完全に間違っていることは何よりも明らかである。
テロ行為を止め、双方が交渉を始める時が来た。
月子母(筆者)は、PULOのリーダーがタイ政府との和平交渉を暗示したのは、これが一番の理由だと考える。
そのためには条件を引き下げ、3県独立とパタニ国建国の撤回も受け入れる。
問題は、政府がどう答えるか?である。
もし政府が盤と駒をよく見ずに飛びつくと、痛い目に遭うかもしれない。
かといって政府が興味を示さなず、和平交渉に応じなければ、せっかくの機会を逃すことになり、それも惜しい。
いぜれにせよ、まだ答えが見つかっていない、気になる問題が2点残っている。
1. カストゥーリー・マコーター氏は自分がPULOのリーダーと自称しているが、本物なのだろうか?
2. もし「カストゥーリー氏」は本当にPULOのリーダーだとして、他の独立派グループの代理として決定を下す権限を持っているのだろうか?
というのも、南部3県には多数のグループが独自に活動しているからである。
月子母(筆者)は昔の資料を調べ、「カストゥーリー氏」が以前はPULOの報道官を務めていたことを突き止めた。現在はスウェーデンに住んでいる。
同時に、「サムスーディン・カーン氏」もPULOの幹部であり、現在はマレーシアに潜伏中である。
これ以外にも、「ローサ・ブーラーソー氏」が上級幹部を務めるRMグループがあり、マレーシア国境で活動中である。
また、「Dr.ワンカデー・ジョマン」をリーダーとするブーサートゥーグループがあり、現在はこちらもマレーシアに潜伏している。
誰が本物だろう?誰が偽物なのだろう?まだ答えは見つからない。
筆:月子母
訳注:3ミティのインタビューは、次のリンクから観ることができます。
1回目のインタビュー
2回目のインタビュー